半導体関連産業参入検討事例


半導体関連産業への参入を検討している企業の事例を掲載しています。


株式会社土谷特殊農機具製作所

~酪農機械業界から半導体関連産業への挑戦~

自社の強みを転換し、ニーズが強い半導体工場の現場施工業務への参入を検討




<企業概要>

企 業 名:株式会社土谷特殊農機具製作所

     (帯広市)

業  種:酪農機械・器具製造業

創  業:1948年5月

従業員数:155名(2025年4月時点)



1.参入検討のきっかけ

・中核事業である酪農機械関連事業のほかに、バイオガスプラント事業等、これまでも積極的に新分野への展開を行ってきたが、今後も 

 継続的な企業成長を果たすためには、更なる新事業の立ち上げや、新分野への進出を行う必要があると認識していた。

・そのような中、北海道中小企業総合支援センターより、設備投資が必要ではあるものの、溶接技術を有していれば半導体工場の配管現

 地施工案件に参入できることを伝えられた。

・当社は長く機械製造を行っていたことから、従業員の大半が溶接資格を有しており、溶接という強みを活用し、半導体関連産業へ参入

 できるのではと考えた。

2.参入に向けた課題

◆課題1「新事業担当人員の確保」

・半導体工場の配管現地施工案件は、数か月~半年単位での現地作業を行う必要があるため、半導体工場配管案件専属の人員を確保する

 必要が生じる。

 

◆課題2「新技術の習得」

・半導体工場の現地施工案件を実施するためには、自動溶接機を用いた自動溶接技術が必要であり、発注企業からの技術供与を受けなが

 ら新たに習得しなければならない。

 

◆課題3「設備投資の発生」

・必須設備である自動溶接機は1,000万円弱する高額設備であり、投資回収が可能かどうかの投資判断を行う必要がある。

3.参入が実現した際に期待される効果

◆効果1「採用活動での採用力強化」

・ラピダス社立地により、北海道では半導体関連産業への関心が高まっていることから、当社も半導体関連産業への参入に取り組んでい

 ることを採用説明会等で求職者にPRすることで、採用力の強化が期待できる

 

効果2「新技術と本業のシナジー」

・自動溶接技術は発注企業側の技術供与により習得でき、本技術は昨今複数の業界でニーズが高まってきていることから、本業とのシナ 

 ジーが期待できる。

 

効果3「従業員の士気向上」

・自社が先端産業への参入に取り組むチャレンジ精神が、従業員の士気向上に寄与すると期待できる。